【幸不幸】2022・5・3
2022年05月03日
待ちに待った「小説新潮」5月号、
昨日、届けていただきました。
原田マハ「晴れた日の木馬たち」第11回が読みたくて。
「すてら」と「多江」は、
「倉紡」の「工女」で、
同じ部屋で寝起きを共にしています。
二十歳になった中山すてらは、
三月いっぱいで退職します。
私、お国へ帰つてお嫁に行くことになつたの。
名前も知らない、
会つた事も無い、
何処かの誰かさんの処へ。
良かつたわね。
貴方は、何時迄も此処に居ては駄目よ。
私は此処で一生を終へる運命だけど、
貴方は違ふ。
私の代はりに、
広い世界へ出てお行きになって。
そして、
新しい誰かと、
新しい生活をお始めになるのがいゝわ。
さうして、
屹(きっ)と倖せになつて頂戴。
其れが、
私が一番に願つてゐる事よ。
人生、
何が幸福で、
何が不幸なのか。
しばし考えました。
「多江」は実は・・・
でも、
それは書かないことにします。