昨日、
昔昔のドラマを再放送していました。

山田洋二監督『遥かなるわが町』
芦田伸介といしだあゆみが父と娘を演じていました。

あの詩が二度朗読されます。
芦田伸介が孫に読んでやる場面とエンディング。

今か今か、
もうすぐもうすぐと思いながら見ていました。

ちょうど、
一昨日の読売歌壇の心持ち。
  この二人 数年後には結ばれる神の視点で見る再放送
                 吉野川市 喜島成幸

エンディングを何度も巻き戻しなら書き写しました。
  かつてロンドンは、
  世界で最も栄光あふれる都市であった。
  そこには、
  善良な市民たちが暮らしていた。
  彼らは感情豊かで、
  しかも秩序を守る人たちだった。
  酒屋は酒飲みの健康を案じ、
  墓掘りは墓穴を掘るたびに泣いた。
  靴屋は履き心地のいい靴を作った。
  パン屋はおいしいパンを焼いた。
  彼らは自分の仕事を誇り、
  他人の仕事を尊(とうと)んだ。
  そして、
  神と王と牧師と医者と教師を尊敬して、
  お互いを信じ合っていた。

久しぶりに心が落ち着くいい時間だった。