【遥かなるわが町】2022・6・1
2022年06月01日
昨日、
昔昔のドラマを再放送していました。
山田洋二監督『遥かなるわが町』
芦田伸介といしだあゆみが父と娘を演じていました。
あの詩が二度朗読されます。
芦田伸介が孫に読んでやる場面とエンディング。
今か今か、
もうすぐもうすぐと思いながら見ていました。
ちょうど、
一昨日の読売歌壇の心持ち。
この二人 数年後には結ばれる神の視点で見る再放送
吉野川市 喜島成幸
エンディングを何度も巻き戻しなら書き写しました。
かつてロンドンは、
世界で最も栄光あふれる都市であった。
そこには、
善良な市民たちが暮らしていた。
彼らは感情豊かで、
しかも秩序を守る人たちだった。
酒屋は酒飲みの健康を案じ、
墓掘りは墓穴を掘るたびに泣いた。
靴屋は履き心地のいい靴を作った。
パン屋はおいしいパンを焼いた。
彼らは自分の仕事を誇り、
他人の仕事を尊(とうと)んだ。
そして、
神と王と牧師と医者と教師を尊敬して、
お互いを信じ合っていた。
久しぶりに心が落ち着くいい時間だった。