『日々の歳時記』夏生一暁(PHP文庫)
6月1日のページ、
  初夏
  二十四節気 小満(しょうまん):万物が育ち天地に気が満ちる
  七十二候  麦秋至る:麦が穂をつける麦秋となる
  今日の名句 亡き人に肩叩かれぬ衣がへ  久保田万太郎
亡くなった父か母が、
衣替えを忘れている子どもを急(せ)かすのでしょう。
もういい齢になった娘や息子を、
早く早く・・・と。

衣替えを急かし、
盆の用意を急がせ、
正月の準備を急き立てる。
親とはそうしたものです。

5月30日の山陰文芸。
  「ばあちゃんはひゃくまでいきていること」と冷蔵庫に貼りて児は帰り行く 
                             益田  俵 幸子

俵さんの歌は、
いつもこころにしみる。