雫井脩介『検察側の罪人』(文春文庫)の上巻、
昨夜、やっと読み終えました。
「罪人」が見えてきました。
でも、
それが『検察側の罪人』なのか?
今朝、下巻を手に取りました。

それはそれとして、
上巻の中に、
「正義」という言葉が何度か出てきます。

  いい検事とは何か?

  正義を信じている人。

  その正義っていうのは何なんだよ。

  正義とは何か。法の執行だよ。

教員の正義って何なんだろう?
教員を退職した人間の正義って何なんだろう?
そもそも今を生きている私の正義って何なんだろう?
そんなことをこのごろよく考える。

上巻の後半、
「丹野」の話を「最上」が黙って聞く場面。
  理不尽だよな。
  裁かれる人間がいて、
  一方で、
  裁かれない人間がいるってのなは・・・
      (中略)
  本当に裁かれないわけじゃない。
  何ていうか、
  もっと大きなもの裁かれるんだ。
  決して逃げ延びられるわけじゃない。
  俺はそう思うな。

言ってみれば、
その「もっと大きなもの」が正義なんだろうな。
そんなことを思いながら・・・。