昨日の散歩で見つけました。
今年の笹巻が並んでいました。

去年の今ごろ、
彼に笹巻を送ったなあと思い出します。
美味しかったですと電話あったので、
もっと送ろうかと言ったら、
とんでもないと言います。

遠慮するなよ、
俺なんか気持ちがいいほど遠慮しないよと言うと、
何日か経って、
じゃあ、もう少し送ってくださいと珍しく彼が言います。

でも、そのころにはもう店頭から消えていて、
あちこち探し回って、
六月末になってやっと送りました。
が、
入院していた彼は見るだけだったそうです。

昨日の来客がなんだか涼しそうに見えたので、
あれっ?
という顔をしたら、
「六月になったからネクタイ外したんです」

茨木のり子の「六月」を思い出す。
  どこかに美しい街はないか
  食べられる実をつけた街路樹が
  どこまでも続き すみれいろした夕陽は
  若者のやさしいさざめきで満ち満ちる

庭のブルーベリーが色づきました。
旬1