【六月】2022・6・3
2022年06月03日
昨日の散歩で見つけました。
今年の笹巻が並んでいました。
去年の今ごろ、
彼に笹巻を送ったなあと思い出します。
美味しかったですと電話あったので、
もっと送ろうかと言ったら、
とんでもないと言います。
遠慮するなよ、
俺なんか気持ちがいいほど遠慮しないよと言うと、
何日か経って、
じゃあ、もう少し送ってくださいと珍しく彼が言います。
でも、そのころにはもう店頭から消えていて、
あちこち探し回って、
六月末になってやっと送りました。
が、
入院していた彼は見るだけだったそうです。
昨日の来客がなんだか涼しそうに見えたので、
あれっ?
という顔をしたら、
「六月になったからネクタイ外したんです」
茨木のり子の「六月」を思い出す。
どこかに美しい街はないか
食べられる実をつけた街路樹が
どこまでも続き すみれいろした夕陽は
若者のやさしいさざめきで満ち満ちる
庭のブルーベリーが色づきました。