読売歌壇から二首
  通院の予定のほかは何もなし 手帳を開けば海が広がる
                  横浜市  森 秀人

海は広がらないけど似たようなもんだ、
私の一日も・・・。

  学名は「蝦夷延胡索(えぞえんごさく)」亡き母が雨降り花と呼んでいた花
                          小樽市  石田ちづる
何かの鳥を、
その鳴き声から、
「てっぺんかけたか」と呼んでいた母、
「てれつくほせ」が鳴くと、
明日は洗濯日和だと言っていた母を思い出す。

毎日歌壇からも
  「チワッス」に道を譲れば次々と「アザッス」達が追い越してゆく
                      米子市  永田富基子
余裕の人だ、
ついつい「チッ」と舌打つ身から見れば・・・。