藤岡陽子『海路』から、
もうひとつ。
  夜の海なんて初めて見る。
  一人旅をするのも初めてだった。
  打ち寄せる波を見ながら、
  人生も半分を生きたというのに、
  初めてのことがまだたくさん残っているなと思った。

昨日、届いた「母の友」7月号(福音館書店)
“子どもの心のケア”のページに、
初めて知る言葉がありました。
  無視や落書き、
  さらにはマウントなど、
  小学校低学年でも、
  陰湿ないじめが行われている。

マウント?
ネットで探してみました。
  マウントとは、
  見えを張って、
  相手よりも自分の方が優位だと見せつけるような言動を指します。
「マウントを取る」という言い方もするようです。

辞書的意味は解っても、
感覚的にはイマイチ理解できません。
したがって、
そのどこが“いじめ“なのかもしっくりきません。

遅れているのか?
それとも取り残されているのか?

6月5日の「朝日俳壇」にこんな句がありました。
  葉桜や老いて初めて知ることも (大阪市)眞砂卓三

人生の半分をはるかに越えても、
季節を問わず、
初めて知ることのなんと多いことか。