日曜日の讀賣新聞「よみほっと」は、
水上温泉郷(群馬県みなかみ町)でした。
  文豪が選んだ「終焉の地」
『姥捨』の主人公・嘉七とかず枝が、
心中の場所として選んだのが、
水上温泉郷のひとつ谷川温泉だそうです。

  白い夕立の降りかかる山、川、
  かなしく死ねるように思われた
        (太宰 治『姥捨』)

「かなしく死ねる」
太宰らしいなと思います。

太宰って、
いっつも「死ぬこと」を考えていた人のように思います。

私も、
ときに「死」について考えることはありますが、
「死ぬこと」を考えたことは一度もありません。