一日一冊を心掛けて三日。
我ながら殊勝な心掛けだと思う。

原田ひ香『三人屋』(実業之日本社文庫)
  「いざとなったらバックレるって方法もあるしね」
  「バックレる?」
  「払わなきゃいいのよ、養育費なんて。皆、払ってないんだから」

松嶋智左『三星京香、警察辞めました』(ハルキ文庫)
  「殺人の動機は概ね、三つに大別される」
  夢良はなんですか、と訊いた。
  「愛か金か、恨み。刑事らのあいだでは今もこれが三大動機といわれている」

殺人の動機に利用される「愛」って何だろう?
愛がそんなにおぞましいものとは。

小野寺史宜『みつばの郵便屋さん~あなたを祝う人へ~』(ポプラ文庫)
  「郵便屋さんのこと、今井くんに訊いちゃいました。
   ちゃんとした人だと、今井くんは言ってましたよ」
  「ちゃんとした人」「ちゃんとした人」と矢沢先生もくり返す。
  「よくわかりますよ。
   こうやってお話をさせてもらって、わたし思います。
   ちゃんとしてるなあって」

小学6年生から、
「ちゃんとした人」と見られている。
彼の担任の先生から、
「ちゃんとしてる」と言ってもらえる。 

それこそが「ちゃんとした」ことなんだろなと思います。  

旬1
花2
浜2