昨日の「一日一冊」は、
藤岡陽子の『トライアウト』(光文社文庫)でした。

旬1

藤岡陽子の作品、

ほぼ発表順に読み進めて、
これが五冊目。

最も心に響いた二か所のみ引用します。
  おれも母さんも、
  考太の父親が誰なのか知らされていない。
  家族なのに、だ。
  それは、
  おまえの心の中に、
  あの子の存在を後ろめたく思う気持ちがあるからじゃないのか。

  どんなに強い子供でも、
  大人から向けられる悪意に対抗できるほどの子供はいない。
  「大人の悪意から子供を守ってやれるのは、親しかいない」