【トライアウト】2022・6・23
2022年06月23日
昨日の「一日一冊」は、
藤岡陽子の『トライアウト』(光文社文庫)でした。
藤岡陽子の作品、
ほぼ発表順に読み進めて、
これが五冊目。
最も心に響いた二か所のみ引用します。
おれも母さんも、
考太の父親が誰なのか知らされていない。
家族なのに、だ。
それは、
おまえの心の中に、
あの子の存在を後ろめたく思う気持ちがあるからじゃないのか。
どんなに強い子供でも、
大人から向けられる悪意に対抗できるほどの子供はいない。
「大人の悪意から子供を守ってやれるのは、親しかいない」