9月10日の朝日新聞、
見出しは「虐待相談最多20.7万件 本人の訴え1.2%」

《低所得家庭の子どもを支援するNPOの人》
  あなたのことを傷つけるなら、
  それがあなたの母親でも父親でも、
  私は嫌いだよ。

《児童相談所の職員》
  高校生だから、
  働けば家を出られんじゃないの。

《シェルターで保護された高校生》
  シェルターではスタッフがご飯を作ってくれた。
  「何食べたい?」
  そう聞かれのが新鮮だった。

  1日3食の温かいごはん。
  毎日のお風呂。
  幸せだあ。
  そう感じ始めると、
  自分の家庭が普通じゃなかった。
  虐待をされていたんだ、
  と受け止められるようになっていった。

集団登校の小学生を見るとき、
そろいのヘルメットの中学生たちとすれ違うとき、
テレビや新聞で見る活躍する高校生でさえ、
この中にも、
親から殴られ蹴られ怒鳴られ脅され面倒をみてもらえない子どもが、
一人か二人はいるのだろうかと思う。
いつもそう思う。
見るたびにそう思う。