このごろ読んだものから、
「ちょっと・・・」を紹介します。

ちょっとシュワンな言葉。
  本当の意味で、
  人生には『上がり』がない。
  だからこそ面白く、甲斐がある。
  やがて死を迎え、
  終わりは来ようが、
  辿(たど)ってきた道だけは、
  その先も続く。
     (西條奈加『隠居すごろく』角川文庫)

ちょっとザワリなこと。
    FGM(女性の性器の一部を切除してしまう慣習)について学んだのは、
    小学5年生のときでした。
    それまで誰からも、
    この習慣の影響について教わったことがなかったので、
    とてもショックだったのを覚えています。
  エチオピアの南西部に住むメスケレムさん(16歳)は、
  当時のことをこのように語ります。
       (「unicef news」vol275 2022 autumn)

ちょっとホワンな言葉。
    好きなことを仕事にするっていいな。
    そういうことができる人って、
    本当にうらやましい。
  喜多川さんは「うーん」と首をひねる。
    まあ、それはそうなんだけど、
    でも、逆の発想で、
    仕事に好きなこと見つけるのも楽しいよ
       (青山美智子『ただいま神様当番』宝島社文庫)

ちょっとビシリな言葉。
  怒っているとか悲しいとか、
  そういう気持ちは、
  一番にしっかり伝えなくちゃだめだよ。
  その後に、ちゃんと笑うためにもね。
      (青山美智子『ただいま神様当番』宝島社文庫)

ちょっとハハンな言葉。
  成功者というのは、
  何をやってもうまくいく、
  苦労知らずの人間のことじゃない。
  うまくいかない何かが起きたときに、
  正面から対処できる人間のことなんです。
     (青山美智子『ただいま神様当番』宝島社文庫)

ちょっとフフムな歌。
  笑わない少年たちの後ろから笑いっぱなしの少女ら歩く  北名古屋市 日城龍二
                         (「毎日歌壇」10/3 毎日新聞)