10月16日の朝日新聞で、
落合恵子さんと澤地久枝さんが、
落合さんの新作『わたしたち』(河出書房新社)について対談していました。

澤地さんが言っています。
  世の中は変わったし、
  同時に変わっていないんだなということを、
  この本でしみじみ思いました。
  父親がいない子、
  ミックスルーツの子、
  DVに苦しむ女性のエピソードが出てくる。
  同じような状況の人たちが今もいるでしょう。
  落合さんは優れた小説の形で、
  一つの時代というものを書いている。

変わっことに戸惑う人、
変わらないことを嘆く人、
そういう中で、
変わらないことで苦しみ続ける人がいることに、
言い換えれば、
苦しみが続くという状況が変わらない時代に、
大きな憤りを感じます。