昨日の一日一冊は、
原田ひ香『母親ウェスタン』(光文社文庫)

旬1

「解説」を随筆家の木皿 泉さんが書いています。
その中にこんな個所があります。
  ぽしゃった映画の台本で、
  今でも好きなセリフがある。
  大勢のヤクザに追い詰められた殺し屋のオバサンが、
  それでも的確に撃ち殺しながら、こう言う。
  「人のウンコの始末をしたこともないヤツに負ける気はしないね」
  理由なんかつけず、
  必要ならさっさとやってしまう。
  やっぱり、オバサンが一番かっこいいのです。

オバサンでも殺し屋でもないし、
ウンコの始末の描写もないけれど、
そんな勢いの、
そんな雰囲気の話です。