【菊花展】2022・10・27
2022年10月27日
用事があって、
内中原に出かけて、
ちょっと足を延ばして城山に行きました。
菊花展の時期だなと思ったからです。
どうやら昨日までだったようです。
後片付けもほぼ終わっていました。
そこで、
昨日の一句。
菊花展 石垣りんの 幻の花 清志
字余りが「がっかり」を引きずっている。
などと、
他人の句のように評してみる。
幻の花
石垣りん
庭に
今年の菊が咲いた。
子供のとき、
季節は目の前に
ひとつしか展開しなかった。
今は見える
去年の菊。
おととしの菊。
十年前の菊。
遠くから
もぼろしの花たちがあらわれ
今年の花を
連れ去ろうとしているのが見える。
ああこの菊も!
そうして別れる
私もまた何かの手にひかれて。
『永遠の詩 05 石垣りん』(小学館)