朝の散歩で、
集団登校の小学生に出会う。
口々に「おはようございます」と言う。

ただそれだけ。
ただそれだけで、
にわかに心華やぐ。

蝸牛にも出会う。
ゆっくりゆっくり、
枯れ葉の間を這っていた。

ただそれだけ。
それだけで、
すべて世は事もなしと思える。

旬1

 浜2 

     春の朝(あした)

           ロバート・ブラウニング
  時は春
  日は朝(あした)
  朝(あした)は七時
  片岡(かたおか)に露みちて
  揚雲雀(あげひばり)なのりいで
  蝸牛(かたつむり)枝に這(は)ひ
  神、そらに知ろしめす
  すべて世は事も無し

「すべて世は事も無し」
原詩では、
“All’s right with the worlg”
だそうです。

なるほどなるほど。