学校図書の「中学校 国語Ⅰ」の巻頭は、
山村暮鳥の詩「雲」でした。

      
           山村暮鳥
  おうい雲よ
  ゆうゆうと
  馬鹿にのんきそうじゃないか
  どこまでゆくんだ
  ずっと磐城平(いわきだいら)の方までゆくんか

私が暗記しているぐらいですから、
よく知られた詩です。

次のページは、
この詩を受けて、
「声は身体の一部だ」
という教科書編集者の文章が載っています。
最後のあたりを引用します。
  声は身体の一部なのだ。
  ひびきのよい本当の自分の声を出すためには、
  まずかたの力をぬき、
  身体の緊張を解いて、
  リラックスすることだ。
  何度もみんなの前に出て、
  人前に立つことに慣れることだ。
  緊張を解き、
  リラックスしてみんなの前に立ち、
  一音一音はっきり発音しながら、
  この詩をくり返し読んでみよう。

小学校から中学校に入ったばかりの一年生に、
この呼びかけはなかなかいいと思いました。