【俳句】2022・11・1
2022年11月01日
数日かかりましたが、
青木亮人『教養としての俳句』(NHK出版)を読み終えました。
「一点の慰安」を湛えた俳句は何気なく、
情景のみ黙って描かれることが少なくありません。
それらは淡々としていますが、
微かに哀切を伴った光景であり、
しかも、
「絶望」を抱きながら暮らす人々の、
ささやかな「光」なのです。
(第四章「俳句と、生きているということ」)
私なりに理解した「俳句」とは、
「ここではないどこか」に憧れる人間が、
その「どこか」を「ここ」に見いだす営み。
・・・ということと言えそうです。
俳句という営みが、
少し分かった気がしました。
「少し」と断り、
「気がした」と控えめなのは、
この本の責任ではなく、
私の理解の問題です。
大いなる学びをもらいました。