昨日の一日一冊は、
辻堂ゆめ『君といた日の続き』(新潮社)

旬1

「波」12月号(新潮社)に、
荻原 浩さんが書評を書いています。
  断言してもいい。
  この小説を読んだあなたは、
  読み終えたあとに、
  (いや、たぶん待ちきれずに終盤にさしかかったら)
  ページを逆にめくり、
  前へ戻って、
  すでに読んだあそこの場面や、
  あの時の言葉を読み返すことになるだろう。
  そして作者辻堂ゆめが、
  物語の中のあちこちに仕掛けた、
  びっくり箱や巧妙な罠を知ることになる。
  この小説の結末はけっして人に話してはいけません・・・
  という取扱説明が必要な作品だから、
  詳細はここでは明かせないが、驚くよ。(後略)

一度も後戻りはしませんでした。
それより早く結末が知りたくて、
駆け足で読み終えました。

話の展開にさほど関わらないけれど、
今の時代感覚をよく表した処を、
一ヶ所のみ引用します。
  つくづく難しい時代だ。(中略)
  2019年まではもうちょっとましな世界だったのだ(後略)