【辻堂ゆめ】2022・11・7
2022年11月07日
昨日の一日一冊は、
辻堂ゆめ『君といた日の続き』(新潮社)
「波」12月号(新潮社)に、
荻原 浩さんが書評を書いています。
断言してもいい。
この小説を読んだあなたは、
読み終えたあとに、
(いや、たぶん待ちきれずに終盤にさしかかったら)
ページを逆にめくり、
前へ戻って、
すでに読んだあそこの場面や、
あの時の言葉を読み返すことになるだろう。
そして作者辻堂ゆめが、
物語の中のあちこちに仕掛けた、
びっくり箱や巧妙な罠を知ることになる。
この小説の結末はけっして人に話してはいけません・・・
という取扱説明が必要な作品だから、
詳細はここでは明かせないが、驚くよ。(後略)
一度も後戻りはしませんでした。
それより早く結末が知りたくて、
駆け足で読み終えました。
話の展開にさほど関わらないけれど、
今の時代感覚をよく表した処を、
一ヶ所のみ引用します。
つくづく難しい時代だ。(中略)
2019年まではもうちょっとましな世界だったのだ(後略)