【昨日の一冊】2022・12・5
2022年12月05日
昨日の一冊は、
はらだみずき『海が見える家 逆風』(小学館文庫)
「待望の第3弾」とあります。
おいらは山んなかで生きとる。
昔から食うもんの多くを山から授かった。
自分の手で獲ったものを食うのがあたりまえの喜びさ。
だから自分の手で獲って、
自分で殺して食う。
それがまっとうだと思っとる。
そういう行いを大切にして生きていたいんさ。
なにも、
だれもに、
そうすべーなんてことを言いてえわけじゃねえ。
でもな、
自分ができることをよそに任せてばかりいたら、
生きることの意味がわかんねぐならねえか。
実感できなくなるんじゃねえか。
そんな気がするんさ。
猟師の「市蔵」の言葉はまっとうだ。