新聞に広告が載っていたので、
さっそく買いました。

田中貴子『いちにち、古典』(岩波新書)

旬1

「あさ」「ひる」「ゆう」「よる」「よなか」を巡る古典の話題、
その中の「あさ」の大半は「鶏鳴」でした。

古典作品を調べてみると、
こういうことがわかったそうです。

  一番鶏が時を告げるのは「真闇な」時間帯であること。
  周囲がどんなに暗くても鶏が鳴くのは「夜が明け」るしるしであると考えられていた。

そして、
  鶏鳴 一番鶏が鳴くころ。午前二時ごろ。丑の時。八つ時
                   (「日本国語大辞典」)

鶏は夜が明けたから鳴くのではなくて、
夜明け前に鳴いて「人々に起床をうながす重要なしるし」だったようです。

驚きでした。