昨日の一日一冊は、
吉川永青『家康が最も恐れた男たち』(集英社文庫)

旬1

いつだったかの新聞広告、
『家康を愛した女たち』と並べて紹介されていました。

  自らの生を愛で、
  懸命に生きてこそ人なのだ。
     (中略)
  非才ゆえに人を恐れ、
  恐れたからこそ生き延びた。
  生き続けた末に世の頂という座に就いた。
  全ては、常に懸命だったからだ。
  自らの生を慈しんできたがゆえなのである。
          (「其之八 真田信繁」より)

末國善己さんの「解説」によると、
徳富蘇峰が書いた『近世日本国民氏』の「家康時代下巻」に、
  信長を「非凡の英雄」
  家康を「偉大なる平凡人」
と評しているそうです。

NHKの「どうする家康」を観ていると、
そういう感じがよく出ています。