昨日は一日三冊に挑戦しました。
文庫は、
大岡 信『瑞穂の国うた~句歌で味わう十二カ月~』(新潮文庫)
    冬麗の微塵となりて去らんとす  相馬遷子
  冬の麗らかに晴れた空に、
  きらきらと、
  見えないような見えるような塵芥となって、
  これから自分は去っていくという、
  重病の床にいた人の、
  ほとんど辞世の句に近い句です。 
        (「二月~つぶらかな声~」より)

新書は、
小泉 悠『ウクライナ戦争の200日』(文春新書)
  ぼくが、
  一気に戦争中とトンネルがつながった感じがしたのは、
  子どもを持ってからです。
     (「ウクライナの『さらにいくつもの片隅に』」より)

単行本は、
芦沢 央『夜の道標』(中央公論新社)
  あの子は、
  子どもは欲しくないと言ったんです。
     (中略)
  最後にあの子は言ったんです、と母親は叫ぶように言った。
  「欲しくはない、欲しかったんだって」
                 (「第六章」より)

旬1

文庫、新書、単行本の一日三冊、
続けようと思いましたが、
いささか無謀でした。