昨日の一日一冊は、
柴田よしき『あんの明日』(ハルキ文庫)
「お勝手のあん」シリーズの第七段です。

旬1

    あたしはね・・・
    あなたのようになりたいのよ。
    何かあたしでもできることを探して、
    女であるとか若いとか、
    そんなこと関係なく。
    自分の足で早く歩いて、
    自分の腕で生きていきたい。
    あなたの姿は、
    あたしの明日。
    そう思えたの。
  あなたの明日は、あたしの明日。

  なぜか、その言葉がやすの胸を刺した。
  涙が溢れて来た。
    (中略)
  桔梗さんの声が耳に蘇る、
  あなたの姿は、あたしの明日。

  明日、
  それは希望。
    (「十 薬と八角と桔梗さん」より)

「あなたの姿はあたしの明日」
いい言葉だと思います。
すてきな思いだと思いました。