昨日の一日一冊は、
三島由紀夫『宴のあと』(新党文庫)

卯の花

本文と解説から3文だけ引用します。

若い人は自分にとってはじめての経験を、
世間様にもはじめての経験だととりちがえる。

こうして過去を語らぬことが、
彼だけがまだ死人ではないというしるしだったろう。

『宴のあと』は、
三島由紀夫の最良の小説のひとつである。