昨日の一日一冊は、
『ジュニア版 世界の文学』(金の星社)から、
パール・バック『大地』大久保康雄・大蔵宏之 訳

卯の花

主人公・王竜(ワンルン)の妻・阿藍(オーラん)が出産します。
その場面が印象的でした。

お産のときがきても、
彼女はだれにも手伝ってもらおうとしなかった。

そのときがきたら、
夫に言います。
わたしが呼ぶま、
部屋へははいれらねえでくだせえ。
新しく皮をむいた葦(あし)を、
するどく切って持ってきてくだせえ。
それでへその緒を切りますだ。

明日と明後日、
印象的な場面を二つ引用します。