昨日の一日一冊は、
「オール讀物」直木賞発表合併号(文藝春秋)

選考委員の選評を読んでいて、
心に残る個所がありました。
板垣氏の作品を読むと、
足利尊氏・直義兄弟の姿は、
現代に生きる我々に何かを教えてくれる。
何を教えているかと言うと、
人間にとって大切なものは、
その人の生まれ、
素性、
才能に左右されないということである。
(「時代の象徴」伊集院 静)

そんなふうに生きることは、
実に難しいことだと思います。
でも、
難しいからこそ、
そんなふうに生きることは、
せめては、
そんなふうに生きてみようと思うのは、
そんなふうに生きたいと思うのは、
私には意味があるように思います。