昨日の一日一冊は、
発売されたばかりの一冊。
高田 郁『契り橋』(ハルキ文庫)

卯の花

幸の兄さんがなぁ、
金貨も銀貨も見たことのない幸に、
「夕陽の輝きが金、それを映す川面が銀で、
どちらも天から与えられた美しい色や」て
教えはったそうな。
(中略)
幸の話に、
私は胸をつかれましたんや。
私ら商人は金銀こそが頼りだすが、
欲得づくで汚してはならん色や、
て気づかされたんだす。

「あきない世傳 金と銀」特別巻(上)とあります。
(下)の発売が待たれます。