【よぶこえ】第2315号「紙上歌壇」2018・8・15(水)
2018年08月15日
朝日歌壇は日曜日(8/12)
その他は、
月曜日が休刊日だったので昨日の火曜日(8/14)
《朝日歌壇》から一首。
熱演のバスガイドさんすみません担任に似て反応薄くて (可児市)前川泰信
《読売歌壇》から二首。
そのすべて言ってしまへばどんなにか心軽かろ心太(ところてん)つく 神奈川県 鈴木栄子
だんご虫ありんこの列水たまり児(こ)の好きなもの足下にあり 武蔵野市 松本みよ子
《毎日歌壇》から三首。
リビングからパンのにおいがしてきて私は許されたのだと気づく 京都市 渡 つぐみ
答案のひとつの○さえも君がつけたと思えば愛し 福島市 高野優花
急逝の娘の家訪(と)へば吾が折りし千羽の鶴のむなしく下がる 大阪市 下川佳子
《山陰文芸》から二首。
女生徒の輝くばかりの詩の後でおざなりを読む大人虚しき 出雲 吾郷寿海
わが涙をぬぐうと神の約束が聖書にありて生くる力に 安来市 岩田絹子
分かりやすくて心に重なった歌もあれば、
状況が掴(つか)みにくかったがために心にひっかかった歌もありました。
ふと指を折って、
馬もなく牛も作らぬ盆だった親も子も言う落ち度のように 清志