【ブログのブログ】「最高のとき」 ２０１８・９・３（月）

【昨夕】

【昨夜】
重松清を、
やっと、
読み終えました。

　　一人暮らしだと、
　　話し相手がいない。
　　・・・さっき気づいて、
　　苦い思いを嚙みしめたたはずなのに、
　　もう忘れている。

　　一人暮らしだと、
　　家族のおしゃべりを聞くこともないんだな。
　　・・・とも気づくと、
　　胸の奥の苦味がさらに増した。

　　
　　甘いものは、
　　しゃべりながら食べたほうが、
　　美味いな。
　　・・・空になった水ようかんの容器を、
　　ゴミ袋に捨てながら、
　　ぽつりと言った。


　　一つだけ、
　　わかることがある。
　　
　　人生で最高のときは、　　
　　少なくとも「いま」ではない。
　　最高のときがすでに過ぎてしまったという実感もなければ、
　　これから訪れるだろうという予感もない。
　　
　　人生には、
　　「最高のとき」なんてどこにもなくて、　　
　　「最高でないとき」だけが延々とつづいて、
　　その起伏は、　　
　　「ちょっと最高でないとき」と、
　　「すごく最高でないとき」の、
　　差だけなんじゃないか、
　　とも思う。