【ブログ】「破芭蕉」２０１８・１２・５

【破芭蕉（やればしょう）】
トイレのカレンダーに、
「破芭蕉」が載っていました。
　　青々と大きな葉を広げていた芭蕉も、
　　風雨に曝（さら）され、
　　次第に葉脈に沿って破れていく。
　　その状態をいう季語で、
　　儚（はかな）く無常で詩情を誘う。
　　
　　芭蕉の破れやすさ、
　　役に立たなさが、
　　世間から自由であることの象徴だとして、
　　松尾芭蕉はこの俳号を好んだとも・・・。


清水寺で写した破芭蕉。

【落ち葉】
トイレで破芭蕉を見つけ、
庭石に落ち葉を見ると、
どうしたものか、
現在（いま）に蓋をして、
来（こ）し方、
行く末に、
ついつい思いが流れてしまいます。

【今のあたしで】
本町堂で買った古本、
昨夜は益田ミリ。

　　まい子です
　　３５歳のにんぷです

　　去年
　　お見合いで
　　結婚しました

　　産休をとれる
　　雰囲気もなく
　　会社は辞めました

　　来月産まれる
　　お腹の赤ちゃん

　　　　早く
　　　　会いたいよ～

　　おだやかで
　　幸せな日々です

　　これでいい

　　これも
　　また
　　よかった
　　と
　　思う反面

　　結局
　　こうきたか
　　と
　　思う
　　あたしもいる

　　　　１０年前に
　　　　結婚してても
　　　　同じだったかも

　　がんばって働いて
　　仕事も任される
　　ようになって

　　　　そういえば
　　　　あの頃
　　　　肌も荒れてたけど

　　今は
　　無職の
　　にんぷさん

　　大学も
　　会社も
　　結婚も
　　選んできたのは
　　あたし

　　これから先も
　　あたしは何かを

　　　　選べるのかな？

　　なぜだろう
　　もう
　　なんにも
　　選べないような
　　気がするのは

　　　　予定日は

　　　　来月の２０日です

　　　　楽しみねえ

　　　　はい

　　　　さよなら

　　　　どうも

　　さよなら

　　さよなら
　　あたし

　　もうすぐ
　　別の
　　あたしになる

　　ママになって
　　あたしは
　　きっと
　　変わるんだと
　　思う

　　　　この子以外
　　　　大切なものなんか
　　　　なくなるんだろうな

　　　　新しい幸せ～

　　だけど
　　さよならしたほうの
　　あたしの
　　あたしの人生も
　　　　
　　　　なんか
　　　　惜しいって
　　　　ゆーか

　　ずっと自分で選んで
　　きたけれど

　　選ばざるを得なかったこ　　
　　こともある

　　またいつか
　　何かを
　　はじめられるのかな～
　
　　　　すーちゃんに
　　　　気つかわせちゃったな

　　でも
　　会っておきたかったんだ
　　すーちゃんに

　　今のあたしで

益田ミリ『結婚しなくていいですか。～すーちゃんの明日～』（幻冬舎）

【今朝の空】
気をつけて見ると、
降っているのが分かります。
その程度に降っています。