【ブログ】「第九」2018・12・10
2018年12月10日
【冬の空】
毎日が冬の空。
毎日が冬の風。
毎日が冬の色。
【第九】
今年も第九を聞くことができました。
今年も年の瀬に第九を聞くことができました。
今年も県民会館大ホールで第九を聞くことができました。
今年も二階席最前列の片隅で第九を聞くことができました。
今年もゆったりした時間と空気の中で第九を聞くことができました。
『第九交響曲』の初演は、
1824年5月7日のこと。
指揮はベートーヴェン自身でした。
でも、
そのとき、
彼は両耳の聴力を完全に失っていました。
彼に喝采を浴びせた会場全体の雷鳴のようなとどろきが、
彼には少しも聴こえなかった。
歌唱者の女の一人が、
彼の手を取って、
聴衆の方へ彼を向けさせたときまで、
彼はまったくそのことに感づきさえしなかった。
突然、
彼は、
帽子を振り拍手しながら座席を立ち上がっている聴衆を、
目の前に見たのだった。
(ロマン・ロラン『べートーヴェンの生涯』岩波文庫)
【昨日の堀川】
【昨日の夕べ】