(【ブログ】「思った以上に」２０１８・１２・１９

【今朝の空】
久々に、
夏生一暁『日々の歳時記』（ＰＨＰ文庫）を開きました。

　　１２月１９日
　　　仲冬
　　　二十四節気：大雪《雪が本格的に降り出す》
　　　七十二侯：鱖魚（さけ）群がる《鮭が群がり川を遡る》

　　　今日の名句：淋しさの底ぬけて降るみぞれかな　　内藤丈草

　　　今日の極めつき季語：年忘れ・・・忘年会
　　　　　　「年忘れ」は室町時代に早くも行われていた記録があり、
　　　　　　年末に一族郎党が集まり、
　　　　　　無事に生き延びられたことを、
　　　　　　喜び合うものだった。
　　　　　　現代の忘年会にも、
　　　　　　その要素は引き継がれており、
　　　　　　親戚や友人、
　　　　　　仕事仲間が集まって、
　　　　　　お互いの無事を祝い、
　　　　　　一年の労をねぎらう。
　　　
　　　今日の言葉：雪折（ゆきおれ）・・・雪の重みで木の幹や枝が折れること。

　　　今日の季語：年の瀬・年の暮れ・歳晩・年暮る
　　　　　　　　　　年の瀬や水の流れと人の身は　　室生犀星
　　　 
　　　　　　　　　　芭蕉去ってそののちいまだ年くれず　　与謝蕪村

今朝の空は、
そういう時候・人事とは無縁の空です。

【思った以上に】
約束した人と米子で会いました。

帰り際、
その人が、
こんな話をしました。
　
最近、
あるミュージシャンのコンサートに行ったそうです。
曲を聴きながら、
涙が溢れ出たそうです。

そのとき、
　　ああ、
　　自分は、
　　思った以上に疲れていたんだ。
と気づいたそうです。

こういうこと、
よくあるなあ～と、
聞きながら思いました。

思った以上に腹を立てていたんだ！

思った以上に落ち込んでいたんだ！

思った以上に好きだったんだ！

我が子のことでも、
体に変調が出て初めて、
思った以上に病んでいたんだ！
と気づいたり、
生徒が休みがちになって初めて、
思った以上に悩んでいたんだ！
と気づかされたり・・・。


「思った以上に・・・」
けだし名言だと思いました。


握手して別れるとき、
「いただきものをおすそわけ」と、
水仙を渡されました。

【昨日の宍道湖】