【ブログ】「もの」2019・2・15
2019年02月15日
曇ったり晴れたりしています。
夜には降るそうです。
【昨日買ったもの】
楽器提げバス待つバレンタインの日 中川石野
(『カラー図説 日本大歳時記』講談社)
【昨日見たもの】
おおいぬふぐり・・・だと思います。
いぬふぐりの句も『カラー図説 日本大歳時記』から。
いぬふぐり星のまたたく如くなり 高浜虚子
犬ふぐり海辺で見れば海の色 細見綾子
この感性、
しなやかだなあと思います。
【昨夜読んだ本】
『憧憬~ラフカディオ・ハーンの足跡を旅して~』(ハーベスト出版)
先月、
小泉八雲記念館で買いました。
「憧憬」
「しょうけい」と思っていましたが、
「どうけい」と読ませていました。
ハーンが、
嫁が島のことを書いた記述が引用されています。
この島は、
ある晩に、
まるで夢のように、
音も立てず、
湖の底から盛り上がってきて、
ひとりの女の水死体を持ち上げたのだという。
その不幸な女は、
生前とても美しく敬虔(けいけん)な人だったので、
村人は、
これもなにか天からのお告げだと思い、
その島に弁天様を祀(まつ)ることにした。
祠(ほこら)を建て、
それを植林で囲んだ。
そして、
その前に鳥居を立て、
奇妙な形の大きな石で塁壁(るいへき)を巡らせ、
溺死(できし)した女の亡骸(なきがら)を埋葬したのだという。
奇妙な形の大きな石の塁壁!?
いつか島に渡って見てみたくなりました。
私のささやかな憧憬・・・です。
もう一冊は、
荻原浩の最新作『それでも空は青い』(角川書店)
「じいちゃん」が「ぼく」に言い聞かせた言葉を拾います。
手榴弾(しゅりゅうだん)を投げられたら、
投げ返せ。
手の中の手榴弾はすぐに投げろ。
そうしないと自爆するぞ。
憤(いきどお)りだけでなく、
悲しみも、
惨めさも、
同じだろうなと思います。
投げ返さないと自爆する・・・、
そんなことが、
生きていると、
ままあるものです。
わかりやすい言葉に踊らされる奴は、
自分の頭で考えることができない馬鹿だ。
今の世の中、
分かりやすい言葉に踊らされる人の何と多いことか!
俺が言いたかったのは、
好きなことが、
うまくいくとはかぎらないってことだ。
間違ってしまうこともある。
失敗もある。
それと、
もうひとつ。
自分のことは自分で決めろ。
そうすれば、
失敗はしても後悔はしない。
(第7話「人生はパイナップル」より)
【昨日見つけたもの】
何かの実。