よぶこえの引き出し

【20歳の自分が】2019・4・25

2019年04月26日

《自己搬入》
ほぼ一日、
離れに籠もって、
片付けをしました。

いろんなものが出てきて、
そのほとんどを捨てることにしました。

ゴミ袋に入れたもの、
紐で括(くく)ったもの、
明日、
松江エコクリーンに自己搬入しようと思います。



《二十歳の自分が》
捨てがたかったものも、
少しありました。


その中の一つが、
ドイツ語のテキスト。

おそらく、
大学2年のときのテキストだと思います。

STEFAN ZWEIG『DAS WIEN VON GESTERN』(SANSYUSYA)

シュテファン・ツヴァイク『ウィーンの文化』(三修社)



よく勉強しています。
単語の一つ一つに、
こまめに、
意味を書き込んでいます。

しかも、
鉛筆で・・・。

一文をそっくり訳している処が、
一箇所だけありました。

  他の芸術家を追い越し、
  凌(しの)ぐことを強制されていたからです。


たったこれだけ日本語訳に、
ずいぶん時間がかかったことだと思います。

二十歳の自分が、
わけもなく、
愛しくなりました。



《ドイツの名作》
巻末に、
このシリーズ、
「若い世代におくる ドイツの名作」の一覧が載っていました。

カフカ『変身:審判』

トーマス・マン『すりかえられた首』

ヘッセ『郷愁・デーミアン』

リンザー『鏡のなかへの墜落』

ブレヒト『屠殺場の聖ヨハンナ』

カロッサ『幼年時代・青春変転』

ハイネ『精霊物語』

ペーター・ヴァイス『御者のからだの影・消点』

ネリー・ザックス『イスラエルの受難』

ゲーテ『若きヴェルテルの悩み』

詠んだ本もあれば、
名前も知らない作家も・・・。

「二十代」が出てくると、
片付けの手が、
しばし止まりました。









 

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