よぶこえの引き出し

【歌枕と俳枕】2019・4・30

2019年04月30日

《堀江友聲展》
昨日の午後は、
雨の中、
県立美術館で過ごしました。

開館20周年記念展「堀江友聲」

 【歌枕と俳枕】2019・4・30



虎の絵が何枚もありました。
象の絵も・・・。


この人は、
虎も象も、
実物は見たことがないんだなと思いました。


先日、
古本で買った本を思い出しました。

鷹羽狩行『名所で名句』(小学館)

 【歌枕と俳枕】2019・4・30




《歌枕と俳枕》
「あとがき」に、
こんなことが書かれていました。

  歌枕は文学的イメージである場合が多く、
  実景を知らずして詠(うた)われているが、
  俳枕のほうは芭蕉の「おくの細道」のように、
  実際に旅しての見聞を土台にして詠(よ)む。

日本画と洋画の違いに、
歌枕と俳枕の違いを重ねました。


「俳枕」、
聞きなれない言葉でした。

でも、
この本を読んで、
少し分かりました・

  「俳枕」とは、
  「歌枕」に対するもので、
  三百年も前(1680年)に刊行の俳諧の題名に、
  既に用いられていたという。

  しかしながら、
  これまで、
  「俳枕」という視点から編集された本が殆(ほとん)どなかった。
 
  それは、
  俳句が季節の詩であり、
  季節を中心に考えられてきたからであろう。
 
  地名にもとづいて、
  俳句を分類したアンソロジーなどが刊行され始めたのは、
  昭和61,62年からで、
  『地名俳句歳時記』(中央公論社)が最初のはず。

ページトップへ