よぶこえの引き出し

【続々・俳句】2019・5・1

2019年05月01日

《筍(たけのこ)
昨日、
城山の「秘密の小径」を歩いていたら、
そここに筍が姿を現していました。

『カラー図説 日本大歳時記』(講談社)によると、
季語の筍は、
「竹の子」
「たこうな」
「たかんな」
とも詠まれるそうです。


「たかんな」「たこうな」の意味が分かりません。
古語辞典(旺文社)を開いて分かりました。


「たかんな」は「たかむな」の転、
「たかうな」も「たかむな」の転とあります。

「たかむな」は「たかみな」の転か・・・とあります。

「たかみな」についての記述はありません。

「みな」を見ると、
  みな【蜷】淡水にすむ貝の名。川蜷(かわにな)の古名。

確かに、
竹の子は、
その形が蜷(にな)に似ています。


『カラー図説 日本大歳時記』から、
「たけのこ」の句をいくつか・・・。

  京都より筍着きて日は高し  高野素十

  竹の子の一本にして重かりし  高浜年尾

  たかんなの影は竹より濃かりけり  中村草田男

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