よぶこえの引き出し

【今朝】2019・5・5

2019年05月05日

《今朝の空》
日射しが肌に痛い。 

 【今朝】2019・5・5



《今朝の読み物》
送られてくる冊子、
今朝は、
『漢文教室』(大修館書店)と、
『国語教室』(大修館書店)を読みました。


「高校」
「教室」
「授業」
「教育」
「先生」
そういった言葉をキーワードにして、
ペラペラとページをめくる。

そうすると、
琴線的検索エンジンが働いて、
めくっていた手が止まります。


『漢文教室』(大修館書店)第205号(2019年4月)

安田 登「漢字・漢語の「圧縮力」』
  大学卒業後の十年間、
  公立高校と私立高校で、
  国語科の教諭として勤めた。

  勤務校の中には、
  始業の挨拶もできない、
  いわゆる教育困難校もあった。
  授業は、
  私語の嵐の中ではじまるが、
  こういう状況を、
  「このクラスはうるさい」と、
  単純化したとたんに解決は不可能になる。

  このような問題だけではない。
  状況を単純化してしまうと、
  安易な解決策に飛びついて、
  事態をより悪化させたり、
  あるいは、
  「どうしよう、どうしよう」だけが、
  脳裏を無限ループしてしまうなんてことにもなりかねない。

  語彙を豊かにすることによる思考の複雑化は、
  問題解決への第一歩なのである。


  時代が大きく変わろうとしているということは、
  多くの人が感じていることだろう。
  その中で成人し、
  そして成長していく高校生には、
  複雑なことを複雑なままにキープしていくという、
  思考の体力が必要になる。

「思考の体力」
いいことばだと思います。

 【今朝】2019・5・5



『国語教室』(大修館書店)第110号(2019年4月号)

阿川佐和子がインタビューに答えています。
テーマは、
 コミュニケーションにマニュアルはない。
 大切なのは相手に興味をもつこと。

  先生というものは、
  興味をもつきっかけを与えることを、
  正しいか正しくないかを教えるより優先するべきなんじゃないかと思いました。

  暗記した点と点を線でつなぐと、
  奥行きとおもしろさが変わってくるということを、
  学校でも教えてくれるといいなと思うんです。

  いざというときは、
  あなたたちを守るけれども、
  だからといって、
  完全な人間ではない。
  人間とはそういうものであって、
  だめなところがある。
  だから、
  謝るときには子どもにだって謝る。
    ごめんなさい、
    私が間違っていました。
  と言える先生は、
  信頼できるんじゃないかな。


素直に読んで、
素直に受け止めたら、
示唆に富んだ言葉たちだと思います。

ページトップへ