よぶこえの引き出し

【なあ】2019・5・22

2019年05月22日

《なあ》
今週の紙上歌壇から、
「そうだよなあ」と頷(うなず)いた歌、
「そうなのかなあ」と首を傾(かし)げた歌、
「そういうこともあるんだなあ」と思いをめぐらした歌、
そういう歌を選びました。

朝日歌壇
 歯科医師の父の口ぐせなつかしも食も言葉もよく咀嚼(そしゃく)せよ (大分市)岩永知子

 元号が色に見えると吾子(あこ)は言う 平成水色令和は黄色 (横浜市)三沢かおり

昔、
先生たちを色で表した高校生がいました。
本当にそういう色に見えると言いました。
私が何色だったかは忘れてしまいました。


読売歌壇
 幼な児が抱っこをせがむ手のように支柱に向かうえんどうのつる  武蔵野市 松本みよ子

 古本の中に手書きの暗号のような数字に魅せられている  茨木市 瀬戸順治

 帰省の娘(こ)去(いねばそのパジャマ洗濯の前の一夜をわが着て眠る  岩国市 井川栄子

  
毎日歌壇 
 二歳児はボールを投げず握りしむ それしかできぬこと誇るごと  仙台i市 野々村 務

 幼稚園の役員決める会終わりシュークリームをガブッとほおばる  奈良市 久保祐子

 「ぼたいってうみのことなの?」幼子の瞳に夏の光がゆれる  真岡市 三海詩野

 駅員に補助をされての車椅子 礼をする人あまり見かけず  東京 野上 卓


山陰文芸
 有為なる一日過ごせし日の暮れて記すこと多き日記に向かう  雲南 落合溥之

 腹痛に夜中悩むも出動の娘には言えずニラの粥炊く  益田 山藤律子  




《おまけ》
今朝の空。

 【なあ】2019・5・22



《おまけのおまけ》
昨日、
飛行機に乗った人から。

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