【その学校】２０１９・６・２5

《張り紙》 
その学校の職員室の壁には、
大きな貼り紙があります。

教室や廊下に、
貼り紙のある学校は珍しくありませんが、
職員室に貼り紙があるのは、
あまり見たことがありません。

確か、
こんな意味のことが書いてありました。

　　子どもたちが
　　憧れるような
　　魅力的な
　　大人を
　　目指します



《がっこうのせんせい》
貼り紙を見ていて、
「がっこうのせんせい」を思い出しました。

　　がっこうのせんせいとは、
　　目の前の子どもたちのいのちを、
　　命かけて体はって守る人たちのことだ。

　　がっこうにせんせいとは、
　　子どもたちをして、
　　あのような大人になりたいと、
　　思わしめる人たちのことだ。





《バス》
その学校には、
三台のバスが乗り入れています。

黄色のバス、
白いバス、
青いバス。

それぞれのバスにまつわる物語を紐解くと、
特別支援教育の入口に立つことができます。

でも、
子どもたちと一緒に、
そのバスに乗らないと、
特別支援教育の扉は開かれません。

黄色のバスを見る度に、
白いバスに追い越される度に、
青いバスとすれ違う度に、
私はいつも、
そんなことを思います。



《名もない花》
その学校には、
いろんな花が咲いています。

よく知っている花もあれば、
名もない花もあります。

でも、
私が知らないだけで、
花たちにはみんな、
それぞれの名前が、
ちゃんとあります。

《名前のない夢》
名前のない花たちのことを書いたら、
ふっと、
「名前のない夢」のことが思われました。

MISIAの「名前のない空を見上げて」

　♪名前のない空を見上げて
　♪君と何処までも歩いていきたい

　♪名前のない星をみつけて
　♪君の名をつけたい　愛しさとともに
　　
　♪まぶた閉じて眠るときまで
　♪君の名を呼びたい

　♪名前のない夢をみつけて
　♪君の名についた　愛しさとともに

　♪まぶた閉じて眠るときまで
　♪君の名を呼びたい