【風邪】2019・7・19
2019年07月19日
《来客》
雨が上がった夕方、
来客がありました。
彼女を見送るとき、
ふと空を見上げたら、
空が不思議な色でした。
《風邪》
彼女を見送ってから、
この空の下で、
読みかけの冊子を、
読み終えました。
昨日の「僕、育休いただきたいっす!」の他にも、
末盛千枝子さんがインタビューで語った、
「歌人としての美智子さま」をはじめ、
いい文章、
いい物語、
いい感性がてんこ盛りでした。
今日は、
田家秀樹「風街とデラシネ~作詞家・松本隆の50年」から。
太田裕美が歌った「青春のしおり」、
松本隆の歌詞に心ひかれました。
♪机の上の赤毛のアンに
♪しおりがわりのあなたの手紙
♪涙にしみた青いインクが
♪遠い昨日ににじんでいるわ
♪悩みといえばソバカスなんて
♪今おもったら夢のようだわ
♪背伸びをしてた自分の影を
♪舗道の上に見つけて泣いた
♪若い季節のかわり目だから
♪誰の心も風邪をひくのね
今日の来客、
語り合った話を思うと、
そこにも、
心の風邪がありました。
彼女もまた、
心が風邪をひいた高校生の母でした。
その風邪もまた、
若い季節のかわり目がひかせたのでしょう。