よぶこえの引き出し

【夜半に想う】2019・7・26

2019年07月27日

《夜半》
「広辞苑」第七版をめくる。

  やはん【夜半】よなか。まよなか。

  よわ【夜半】よる。よふけ。よなか。

共通点を探せば、
「やはん」も「よわ」も、
「よなか」ということらしい。



《夜半に想う》
夜半に選んだ歌。

朝日歌壇
 どうしても授業がうまくできぬ日は海を見ている生徒を叱る (富士宮市)鍋田和利


毎日歌壇
 椅子叩き全盲生徒を誘導す弁論会の静寂(しじま)の中で  名古屋市 福田万里子


山陰文芸
 大病の手術痕ある身に命宿し育み母となる朝  松江 勝部政子


夜半だから、
この歌たちを選んだかもしれません。

朝には朝の、
昼には昼の、
夜には夜の、
思いの窓があるのでしょう。

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