【辛辣】２０１９・８・３１

《辛辣》
「オール讀物』の最新号を買いました。
第１６１回　直木三十五賞決定発表」が載っているからです。

選評を読んでいて、
なかなか辛辣だなあと思いました。

「広辞苑」第七版
　　しんらつ【辛辣】味がきわめてからいこと。きわめて手厳しいこと。

どなたのことを、
どなたが述べた選評かは、
あえて書きません。

　　残念ながら読後感は薄い。
　　肩の力を抜きすぎである。

　　結局ファンタジーかと、
　　少々鼻白んだ。

　　何を目指しているのかが、
　　よくわからなかった。

　　何が新味であったのか、
　　わかりづらい小説である。

　　それをよしとする読者もすくなくあるまいが、
　　私としては不満である。

　　（省略）というヒロインの選択を、
　　「潔い」などと賞賛してはならないと強く思う。

　　果たしてここまで行動的になれるかという疑問が残った。

　　いったいどれほどの読者の理解が得られるかと思えば、
　　ためらいが先に立った。

　　これほど面白い材料を揃えながら、
　　どうして小説全体がパワーを持たないのか。

　　しかしながら、　
　　私は迫力不足を感じた。


書かれた人は、
どう思うだろう？

同業の人からの言葉なのだから、
愛情あふれる言葉と受け取るのだろうか？
前途を期待する応援メッセージを感謝するのだろうか？

心折れる人がありませんように・・・。　　

《おまけ》
昨日、
久しぶりに、
堀川あたりを歩いたので・・・。