よぶこえの引き出し

【九月一日】2019・9・1

2019年09月01日

《震災忌》
「震災忌」は、
「震災記念日」のことです。

俳句の季語としては、
関東大震災のことです。

それから今日まで、
幾多の震災に見舞われましたが、
「震災忌」といえば、
関東大震災に限られているようです。


『カラー図説 日本大歳時記』(講談社)を引用します。
  大正12年9月1日、
  午前11時58分、
  相模湾西部を箴言とする大地震が、  
  東京・横浜を中心に、
  関東一円を襲った。

  各地で甚大なる被害を蒙(こうむ)ったが、
  東京だけでも、  
  約7万人の死者を出し、
  地震がひき起こした火災によって、
  市街の80パーセントは灰燼(かいじん)に帰(き)した。

  ことに、
  本所被服廠跡(ひふくしょうあと)に死者が多く出た。
  その跡に震災記念堂が建てられ、
  この日に慰霊祭が行なわれる。

   十二時に十二時打ちぬ震災日  遠藤梧逸

ほとんど正午の地震。
異例の鐘と、
正午の鐘が、
一つになるのでしょう。



《九月一日という日》
  いかに苦しいことがあっても、
  ヤケになるのは短慮の極みである。
  逆境にある人は、
  つねに「もう少しだ」と言って進むといい。
  やだて、
  必ず前途に光がさしてくる。(新渡戸稲造)
     (『大切なことに気づく 365日 名言の旅』(ライツ社)


  人の小過(しょうか)を責めず、
  人の陰私(いんし)を暴かず、
  人の旧悪を念わず。(菜根譚)

    他人の過ちを責めない。
    他人の秘密を暴かない。  
    他人の過去の悪行は忘れる。
         (『まいにち、しあわせ365日の言葉』(英和出版社)

 【九月一日】2019・9・1



《九月一日の一枚》

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