よぶこえの引き出し

【いただいた冊子】2019・9・3

2019年09月03日

《いただいた冊子》
この一週間に、
無料でいただいた冊子のことを少し。


《とびら》
一畑百貨店5階、
障がいのある方の絵画展に行ったとき、
主催者の方から、
「こういう活動してます」と手渡された冊子。

「とびら」(第9号)
発行は社会福祉法人 島根県社会福祉協議会です。 

 【いただいた冊子】2019・9・3



一文の形で引用します。
 
  夢を創るとは、
  音楽・美術をはじめとする「芸術全般の活動」を含んだものです。

  アートタウン プロジェクト事業

  工事現場をギャラリーに!

  橋をギャラリーに!

  駐輪場をギャラリーに!

  私たちの理念は、
  “相談を受けた人を必ず安全に守る!”ことです。

  “福祉”は“聖職”です。

  あなたがかかえている問題に、
  誠意をもって向き合い、
  一緒に解決しましょう。




《てくてく日和》
親しくしている方から、
「もし時間があったら読んでください」と渡していただきました。

「まち歩き バリアフリー情報誌 “てくてく日和”山陰」

発行は、
これで正しいかどうか分かりませんが、
表紙に、
「松江/山陰バリアフリーセンター ゆうあい」
という名称がありますので、
おそらく、
ここだと思います。

 【いただいた冊子】2019・9・3



いただいたのは、
第25号(2019年冬号)と、
第27号(2019年夏号)の二冊。

第25号は「水木しげるロード」、
第27号は「鳥取」が特集されています。

行く、
乗る、
見る、
食べる、
買う、
体験する、
などなどが、
障がいのある方の視点で紹介されています。


特筆すべきは、
トイレ情報です。

車椅子で利用可能なトイレが、
地図入り、
写真入りで、
丁寧に紹介されています。

  事前に、
  心配事や、
  こうしてほしいという要望の相談に乗ってくださり、
  当日の状況を見ながら、
  臨機応変に対応していただきました。
     
  バスのお出かけは久しぶりで、
  楽しい一日になりました。



《本の窓》
お願いしていた本を届けてくださるとき、
一緒に何冊かくださった中の一冊。

「月刊 本の窓」(2019年9・10月合併号)
発行は小学館。

 【いただいた冊子】2019・9・3



二人の連載から、
少しずつ引用します。

菅原文子「朝(あした)の紅顔 夕(ゆうべ)の白骨」 
  司馬遼太郎、湯川秀樹、上田正昭、
  この優れた先人たちはまた、
  まぎれもなく日本の良心でもあった。

  今、
  日本の良心と呼べる人はどれだけ、
  この時代に、
  勇気をもって言葉を発しているだろうか。


細川護煕「明日あるまじく候」
    語るに言(ことば)少なく、
    善く人に下り、
    喜怒を色に形(あら)わさず。

  『三国志』の英雄のひとりで、
  蜀を建てた劉備元徳(りゅうびげんとく)のことを、
  著者の陳寿はこう述べている。

    寡黙で謙遜、
    そして喜怒哀楽を表情に出さなかった人だというのだ。

  乱世をのし上がったにしては躍動感がなく、
  あまり面白みのない人間のようにも思えるが、
  人物評として含蓄に富み、
  わたしはこのことばをときどき嚙み締める。

  西郷隆盛もまた謙譲の人だった。

  内村鑑三によれば、
  西郷は、
  誰かの家を訪ねても、
  進んで案内を乞わず、
  家人がたまたま出てくるまで、
  玄関で立ったまま待っていることが多かったという。

  西南戦争の折も、
  敗軍必至の状況の中で、
  多くの将士が最後まで行を共にした。

  みな死に行く西郷から離れ難かったのだ。

  薩摩藩士のみならず、
  他藩からはせ参じた人も、
  「一日共にあれば一日の情、三日共にあれば三日の情」
  が湧き、
  自分は長く西郷さんの身近にいてもう離れることができない、
  と言ったという。

  直接会ってみなければ、
  その魅力の深さのわからない人がいる。

  劉備や西郷は、
  そういう人だったに違いない。


0円の冊子から、
得難い学びをしました。 

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