よぶこえの引き出し

【続々・四絡幼稚園】2019・9・14

2019年09月15日

《続々・四絡幼稚園》
親にできることは・・・
それは、
親を生きること。

親を生きること、
それは、
「たんぽぽの日々」を生きる・・・こと。

俵万智『たんぽぽの日々』(小学館)
  子どもの環境を考えるとき、
  大事なことはさまざまあるだろうけれど、
  「おかあさんの機嫌がいい」
  というのが、
  一番ではないだろうか。
     (中略)
  時々、
  私より小さな子どもを持つ友人から、
  相談を受けることがある。
    母乳でがんばりたいのに、
    なかなか出ない。
    もっと努力すべきかしら?

    保育園に預けるかどうか、
    迷っている。
  
  誰にでもあてはまる正解なんてないけれど、
  少なくとも私はこうアドバイスする。
    あなたが機嫌のいいママでいられることを、
    最優先するのがいいんじゃない。
  ・・・と。

  それは、
  自分本位になれということではなく、
  子ども本位に考えて、
  のこと。

  イライラしながら母乳を出しているお母さんより、
  多少栄養的には劣っていても、
  機嫌よくミルクをくれるお母さんのほうがいい、
  と思う。

 【続々・四絡幼稚園】2019・9・14



  子どもが生まれてから、
  よく聞かれることの一つだ。
  「自分の時間がほしくありませんか?」

  ママ友も、
  こ言葉を時おり口にした。
  「自分の時間がほしいよね」

  正直言って、
  私自身も、
  「あ~好きなだけ寝たいなあ」
  とか、
  「ゆっくり本が読みたい」
  「芝居を見にいきたい」
  「外でお酒を飲みたい」
  などなど、
  子どもがいては難しいことを、
  したいと思うことは多くあった。

  が、
  もし悪魔が取引にやってきて、
    そういう時間をいやというほどあげますから、
    あなたの子どもをください。
  と言ったら、
  答えは即座にNOだろう。

  つまり、
  自分は、
  自分の時間のつかいみちとして、
  子どもと過ごすことを、
  この人生で選んでいる。
  しかもそれは、
  無限に続くものではなく、
  「たんぽぽの日々」なのだ。

  そんなふうに発想を変えるようにした時から、
  ずいぶん楽になったような気がする。

  「自分の時間」という宝物があって、
  それを子どもに奪われていると考えたら、
  つらくなるばかりだ。

  むしろ、
  なんてことない自分の時間を、
  宝物に変えてくれるのが、
  子どもではなかろうか。



《帰りに見た宍道湖》 

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