よぶこえの引き出し

【城戸真亜子】2019・9・15

2019年09月15日

《城戸真亜子》
城戸真亜子さん、
実物、
初めて見ました。

場所は、
平田本陣記念館。

「城戸真亜子展」(9/14~11/10)
昨日が初日でした。

なので、
会場に来ておられたのでしょう。

プールの揺れる波、
それが彼女が発見したモチーフなのでしょう。

そこに見所があります。

 【城戸真亜子】2019・9・15



受付で、
彼女の本を買いました。

城戸真亜子『記憶をつなぐラブレター~母と私の介護絵日記~』(朝日出版社)

会場には、
その絵日記の原画も飾られています。

 【城戸真亜子】2019・9・15



今後の講演で、
話題にできそうな箇所を、
少し引用します。

  認知症の介護がはじまってから、
  12年の歳月が過ぎた。
  

  母の不安を少しでもやわらげるため、
  そして、
  理不尽に奪われていく記憶をつなぐため、
  日記帖をつけることを思いついた。


  母は、
  貼り紙を見つけると、
  その都度なんだろう?
  というように声に出して読みあげます。
    「気をつけてくださいね」だって。
    この人、親切ね。
  ある日、
  ニッコリ笑って、
  そう言ってくれました。

  貼り紙だから、
  わかればいいと考えてしまいがちですが、
  やはり、
  命令口調ではなく、
  丁寧語など敬語で書くことが大切なのだと思います。

 
  信頼関係は、
  記憶が積み重ねることによって育まれるものなのだと、
  はじめて気づかされます。


  とにかく仕事が最優先。
  離れていても、
  自分が幸せに過ごしていれば、
  それが親孝行なのだ、
  と考えていた私。

  失うことになってはじめて、
  そうではなかったことを知りました。

  親孝行とは、
  なによりも寄り添うこと。

  その人の幸せを思って行動し、
  その人の喜ぶ顔をそばで見届けること、

  そして、
  それは、
  自分の喜びでもあるのだと、
  そんな当たり前のことに気づいたときには、
  もうその人はいないのでした。

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