よぶこえの引き出し

【ルーチン】2019・9・24

2019年09月24日

《ルーチン》
今朝のルーチン。

プラのゴミ出し。
こまごました測定。
 体重
 体脂肪率
 血圧
 体温
 血糖値
朝の運動
 腹筋
 前屈
 腕立て伏せ
朝食の片付け。
洗濯。
洗濯物干し。

洗濯物干しで、
朝のルーチンが、
やっと終わりました。


立原道造の気分です。
  虹を見てゐる娘たちよ
  もう洗濯はすみました
  真白い雲はおとなしく
  船よりもゆつくりと
  村の水たまりにさよならをする
         (「むらぐらし」より)

横光利一『春は馬車に乗って」に、
こんな箇所があります。

うろ覚えですが、
確か、
こんな場面でした。

もう長くない命を、
病床で過ごしている妻に、
夫が尋ねます。
「そうやって寝ていて何を考えているんだい?
妻が答えます。
  しゃしゃって井戸で洗濯がしたくてならないの。


そして、
これが、
今朝の空。

 【ルーチン】2019・9・24




そして、
これが、
昨日のトラ。

なんの関係もありませんが・・・。

 【ルーチン】2019・9・24



そして、
これが今朝の読書。

先日、
届けていただいた冊子。

「図書」9月号(岩波書店)

さだまさし「秀野・安見子・蝉時雨」から。
  秀野を知らずとも、
    蝉時雨(せみじぐれ)子は担送車に追いつけず
  という句を知る人は多いと思う。

俳人・石橋秀野は、
俳人・山本憲吉の妻。

この句が生まれた時のことを、
山本健吉が書いています。
  僕が受付で手続きをすませてゐる間に、
  看護婦たちはすばやく彼女を担送車に乗せて、
  長い廊下を病室へと運び去りました。

  六つの安見子が、
  必死になって担送車のあとを追いかけました。

  担送車の上から、
  母親はしきるにオイデオイデをします。

  あとで病室で、
  彼女は僕に、
  このことを言ひ出し、
    私のやうな者も、
    親だと思へばこそ、
    追いかけてくる。
  と涙ぐみました。

  この時、
  担送車(ストレッチャー)の上で、
  秀野が句帖に青鉛筆で走り書きしたのが、
  絶筆「蝉時雨 子は担送車に追ひつけず」だ。 


でも、
娘の安見子は、
この句が大嫌いだったそうです。

彼女は、
この時のことを全く覚えていなくて、
「満五歳にもなる子が覚えていないとは・・・」と、
呆れられたり、
がっかりされることが多かったから。

 【ルーチン】2019・9・24
ページトップへ