よぶこえの引き出し

【続・10月12日】2019・10・13

2019年10月13日

《続・10月12日》
2009年の10月12日は、
高知に出張した話を書いていました。

特急やくもが、
備中高梁に停車したとき、
小学生の集団が乗ってきました。
  修学旅行だと言います。
  「どこへ行くの?」
  と尋ねたら、
  「大阪、京都、奈良です」
  満面の笑みで答えた女の子は、
  実にはきはきとした物言いのできる小学生でした。
  
  年配の男の先生が、
  「お騒がせします」と、
  席を回って頭をさげておられました。

  小学生の会話を聞いていると、
  なんとも面白いのです。
  「なんだか電車に酔ってきた。酔い止め飲もうかな?」
  「今ごろ飲んで効くのか?」
  「俺なんか、いつゲロ吐いてもいいようにナイロン袋いっぱい持ってきた」


もう一つ、
車中で読んだ、
数学者・秋山仁さんの文章から、
いくつか引用していました。
  もっと大事なことがあると思っています。
  それは、
  子どもたちに夢や志を抱かせることです。

  その一つとして挙げられるのは、
  「本物」に出合わせることです。

  日本の教育の弊害の一つは、
  先生たちがなんでも教えてしまうことです。

  「教えるべきことは教えず」
  という古い格言がありますが、
  教え込まず、
  生徒に気付かせることが大切です。

  自ら気付いたものは、
  そう簡単には忘れない。
  一生ものになっていくのです。
       (『続・よぶこえ』第174号より) 

 【続・10月12日】2019・10・13




そういえば、
このごろ、
高校生に、
しょちゅう言っている言葉を思い出しました。

  教えられたことはすぐ忘れる。
  学んだことは忘れない。

 【続・10月12日】2019・10・13
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