よぶこえの引き出し

【一夜明けて】2019・10・14

2019年10月14日

《一夜明けて》
今朝の新聞各紙、
一夜明けての様子を、
それぞれに伝えていました。

  自民党の二階俊博幹事長は、
  13日の緊急役員会の冒頭で、
  台風19号の被害について、
    予測されて言われたことに比べると、
    まずまずに収まった。
  と発言した。(日本経済新聞)


  ホームレス 避難所 入れず
  東京・台東区「住所がない」

  区災害対策課によると、
  避難者には住所や氏名を記入してもらう。
  同課は「区民を優先した」と説明した。(毎日新聞)

  浸水が約50センチある自宅の玄関先で、
  夫とともに孤立していた女性(77)を、
  ヘリに収容しようとしたが、
  女性を支えるハーネス(安全ベルト)のフックを、
  ヘリのワイヤに付け忘れたまま、
  隊員が抱えて引き上げ、
  ヘリの中にいた別の隊員に引き渡す際に、
  落下させてしまったという。(朝日新聞)


  
《教え》
昨夜、
長岡弘樹『119』(文芸春秋)を読みました。

消防隊員が、
消防学校や先輩から教えられる数々が、
随所に出てきます。

  短気は損気、
  暢気に換気。
  常に冷静沈着であれ。


  ここは一つ、
  暢気(のんき)に構えて、
  心の換気をしてみたらどうだ。


  まずは深く息を吐き出した。

  吸って吐くと、
  逆に緊張するから、
  最初に吐く癖をつけろ・・・

  これも、
  ずいぶんと、
  消防学校で、
  うるさく言われたことだ。


  考えてみれば、
  建物や廊下の角を走るときは、
  あえて大回りをするのが、
  救助隊員にとっての鉄則だ。

  災害の現場では、
  誰もが焦っている。
  被災者は逃げると際、
  できるだけ短い距離を通ろうとして、
  曲がり角では壁をかすめるようにして行動する。
  
  そんなとき、
  救助隊員まで同じようにして走れば、
  出会い頭(であいがしら)に衝突してしまうことになる。

台風19号の各地、
それぞれの処で、
それぞれの時に、
それぞれの営みが・・・。 

 【一夜明けて】2019・10・14
ページトップへ